ワーママで転職を考えている・子育てママに理解ある企業で働きたい・できれば収入をあげて自由な時間も増やしたい、などママなら誰しも考えますよね。
本記事では、転職に失敗しがちな人の特徴、ワーママが転職をするときに気をつけるべきこと、転職で後悔しないコツなどを説明していきます。
現在Webデザイン・動画編集を軸にフリーランスとして活動する私ですが、会社員のときに人材サービスの立ち上げ・キャリアカウンセラーとして勤めていた経験があります。何百人と転職希望の方と話し、転職成功の事例をいくつも見てきました。それとは逆に、転職がずっと決まらない方も。そんな経験をもとに、率直な意見でまとめていきます。
「今を変えたい」そんな方の第一歩を後押しできればと思います。
転職で失敗しがちな人の5つの特徴を解説
私がキャリアカウンセラーをしていた当時、日々多くの転職希望の方と接しているうちに転職がなかなか決まらない方の特徴に、共通点があるとわかりました。
それが、以下の5つ。
- 転職先についての調査が足りない
- 自分は何をしたいのかが明確になっていない
- 自分自身の強みを理解していない(自分と向き合えていない)
- できること、できないことを伝えられていない
- 立ち居振る舞いが魅力的じゃない
1つ1つ解説していきます。
1. 転職先についての調査が足りない
まず、転職をしたいと思ったとき、過去の経験や今の状況を鑑みて、自分の職種・業種は絞っていくと思います。
そして、求人票をいくつか見ますよね。「なかなか良い条件だな」と思って、その求人票の内容だけで応募する人は結構多いんですが、それだけじゃ転職先についてほぼ何も知らないのと同じです。
- まず、今の状況をどう変えたいですか?
- そして、どんな会社に転職したいですか?
- どういう環境で働きたいですか?
その希望に、応募先の企業は、本当に当てはまっていますか?
その希望に当てはまってるかどうか、それを知るには求人票だけではあまりにも情報不足です。
それだけで判断をして採用に至っても「思っていたのと違った…」となる方は多くいます。
2. 自分は何をしたいのかが明確になっていない
子どもがいるからできるだけ時間の融通が効いて、通勤しやすい場所で、お給料は最低このくらいで…と考えながら転職活動をしている方も多いと思います。
でもその前に「自分は今後どうなりたいのか」「どんな仕事をしてどんなキャリアを描きたいか」それが明確になってる人はとても少ないです。
- 時間の融通が利く
- アクセスの良い場所
- 給料がそこそこ良い
- 時短制度がある
- 残業も休日出勤もない
これらは、あくまでも「条件」であり、「自分が何をしたいか」という問いには答えられていません。
例えば、今の生活の何が不満でどこを改善したいのでしょうか。
生活にこのような不満があるのであれば、
生活をこのように改善したい、と理想のライフスタイルを明確にする必要があります。
3.自分自身の強みを理解していない(自分と向き合えていない)
「この会社で働きたい!」と働きたいと思える会社を見つけたとして、その会社が求める人材に自分が当てはまっているかどうか、確認してるでしょうか。
もし、当てはまっているとしたら、それを自信を持って伝えられるでしょうか。
少し時間がかかる作業ですが、自分と向き合う・自分を理解することはとても大事です。
意外にも、自分自身のことを言葉にして伝えるのは難しいものです。
面接の場で、「あなたの強みはなんですか?1分以内にPRしてください」と言われて、満足にプレゼンできる方は少ないと思います。自分の強みを理解していないと十分にアピールすることができず、すごくもったいないです。
自分のことを自分の言葉で伝えるには、腹落ちするまで自分自身と向き合うことが大切です。
4.できること、できないことを伝えられていない
働きたい、でもできないこともある。それは誰しもあることで、何も悪いことではないし、恥ずかしいことでもありません。
でも、伝えない限りは相手にはわかりません。
ワーママであれば、
・時短勤務が基本
・残業、土日出勤は不可
・子どもの体調不良等で急なお休みが発生する可能性がある
このようなことは多くのワーママに当てはまりますよね。それは事実で、はっきりと伝えるべきことです。
逆に、できることもたくさんあるはずです。
・過去の仕事では●●をした経験があるからその経験を活かせる
・営業成績はトップだったのでそのノウハウを共有できる
・チームリーダーとして後輩を育成した経験がある
・Excelが得意、例えば●●関数で部署の業務を効率化した経験がある
・ママ目線でターゲットに刺さる企画ができる
など。
できること・できないことを自分で認識し、それをはっきりと伝えられないと、面接官はあなたをきちんと評価することができません。
5.立ち居振る舞いが魅力的じゃない
外見の良し悪しの話ではなく、あくまでも「雰囲気」「人柄」の部分です。
例えば、今はコロナ禍でZOOMやオンライン面談も増えてますが、自宅だからと言って部屋着のような服装だったり、髪が目にかかるくらい伸びていたり、背景に映る部屋が散らかっていたりしませんか。
キャリアカウンセラーをしていたころ、オンラインでお話することも多かったのですが、見た目に気を使ってる人とそうでない人では、第一印象が雲泥の差でした。
私は面接官ではなかったので、そこまで整える必要はないと判断された人も多いとは思いますが、「人と会う」ことに変わりはありません。
- 話し方がボソボソと何を言っているのかわかりずらい
- 暗くて表情が見えない
- 相手の目を見て話していない
- 笑顔がない
など、人と話す姿勢としては明らかにNG。
相手側が「もっと話したい」と思えるよう配慮することが大事です。
転職成功の確率を高めるための5つのポイント
では、転職を成功に導くためにはどんなことに気をつけた方が良いか、その点について解説します。
これは、失敗しがちな人であげた5つの特徴の真逆と言っても良い内容です。
- 転職先についてのあらゆる手段で情報収集する
- 自分は何をしたいのか、ビジョンを明確する
- 自分自身の強みを用意する(他の人に絶対負けないと言えること)
- 自分のはずせない条件をはっきり伝える
- 清潔感・ハキハキとした話し方・良い姿勢・笑顔
1つ1つ解説しますね。
1.転職先についてのあらゆる手段で情報収集する
転職しようと思っている会社があれば、あらゆる手段でその会社を調べましょう。
- 会社のHPを見る
- 会社の口コミを調べる
- SNSでその会社で働いてる人を探してみる
- その会社の決算資料を見る(上場してる場合)
- 会社のブログがあればいくつか読んでみる
- 会社の代表の名前を検索してみる
ここまでやると、求人票だけでは見えなかった部分が見えてくるはずです。
本当に働きたいと思った会社、数社に対してここまで情報収集をするとそれぞれの違いや個性がわかってくると思います。
それらを加味した上で、「本当にこの会社で働きたいか?」考えてみてください。
大事なのは「自分が選ぶ」ことです。会社から選ばれるのではなく、常に自分が「選ぶ立場」にいることを忘れずに。
2.自分は何をしたいのか、ビジョンを明確する
- ワーママで今は時短勤務になり、ポジションが変わってしまったけど本当は●●の業務がしたい
- これまで築いてきたキャリアをさらに伸ばすために責任ある立場に挑戦したい
- 子どもと一緒にいる時間を増やすため在宅で仕事できるような職種にジョブチェンジしたい
母になったことで、仕事の価値観も大きく変わる人も多いと思います。私自身もその一人です。
これまでは会社の中でひたすら上を目指し、女性管理職になりたい!とバリバリに働いていた時期がありました。
でも、妊娠・出産をして家族ができたら、家族と一緒に過ごす時間を大切にしたいと、これまでにない想いを抱くようになりました。でも、キャリアアップはしていきたい。
それを叶えるにはどうしたら良いのだろう?
私の場合は、フリーランスデザイナーになること、が自分にとっての最適解でした。
あなたの場合はどうでしょうか?
一つ明確な目標ができ、それを達成するとまた新たな目標やビジョンができる。最初は大きな目標じゃなくても、小さなところからスタートして、道を切り開いていくという考え方で良いと思います。
ポイントは、「自分はどうなりたいか」を言葉にしてみることです。
3.自分自身の強みを用意する(他の人に絶対負けないと言えること)
今までの人生で培ってきたもので、他の人には負けない!と言えるあなたの強みは何でしょうか。
大それたものでなくても、オリジナルであることが大切だと思います。
私自身を例にすると、
- アパレルショップの店員だったころ、ECサイトの売上が好調だったことでWebデザインに興味を持った
- その1週間後にはインターネットスクールに入会し通い始めた
- Photoshopなどの基本操作を覚えて精一杯のポートフォリオを作った
- ポートフォリオと熱量で未経験でWebデザイナーとして転職できた
- 仕事をしながら独学でスキルアップをしてきた
- 広告業界のデザインに7〜8年携わってきた
以上の経験から、
と言えます。
これらの経験は、私だけのオリジナルのストーリーです。全く同じ経験をした人はいないと思います。
このように、過去を振り返り、書き出してみて自分だけのストーリーをまとめてみてください。自分のことを俯瞰して見ることができ、強みを把握しやすくなります。強みはいくつあっても良いですが、特にこれだけは絶対に伝えたい!と思うものを優先的に話せるようにしておきましょう。
4.自分のはずせない条件をはっきり伝える
今の生活の中で、仕事にあてられる時間は限られていると思います。
また、保育園に子どもが通っているならお迎えの時間も決まっていますよね。
今の自分の現状を明確にして、はずせない条件を明確にしましょう。
例えば、
- 子どもの保育園が8時〜17時なので、9時〜16時内での勤務
- 残業はできません
- 休日出勤もできません
- 現在(過去)お給料は額面30万なのでそれ以下は厳しい
- 正社員雇用であること
- 歓送迎会など基本夜の行事などは参加不可
など、人によって細かい部分は違うと思いますが、
自分の中で、ここだけは譲れないというポイントをはっきりとさせ、また濁さず伝えるのが大事です。
5.清潔感・ハキハキとした話し方・良い姿勢・笑顔
転職に失敗しがちな人の特徴でもお伝えしたとおりです。
もし、自分が面接官だったら、どんな人と一緒に仕事をしたいか想像してみてください。
そういう人に、自分がなれるよう努力しましょう。
ワーママの転職は難しいのか
結論、難しくはないと私は思っています。
上記の「転職に失敗しがちな人」の特徴で当てはまる部分があれば、それを1つ1つ取り除いていく必要はあります。
あとは、「縁」もあるので、自分が本当に「この会社に入りたい!ここで働きたい!」と思える企業を見つけること。そうすれば、その熱量が面接官に伝わったりします。(結構重要)
面接官も当然人間なので、人柄を見ています。
面接官からみて、「この人と一緒に働きたい」「この人ならうちの会社の雰囲気に合いそう」とか、そういう第一印象は必ずあります。
転職希望者とその人を受け入れる側、その双方が「マッチ」することが大切です。
だから、ワーママだから転職が難しい、と結論づけるのは少し短絡的かな、と思います。
会社はあくまでも1人のビジネスマンとして「戦力」になるかどうか、より良い会社にするために「必要」な人材か、期待できる人材か、そういうところを見極めます。
もちろん、ワーママだからこそのハードルはあります。
例えば、
・時短勤務が基本
・子供の体調不良で急な休みが発生する
・残業はできない
・休日出勤もできない
でも、これはワーママに限った話ではなく、独身のビジネスマンでも自分の体調不良で休むことはありますし、好んで残業をする人は少ないでしょう。できるだけ効率化して営業時間内で仕事を終わらせ、休日出勤もできるだけ避けたい。
会社側からすれば、ワーママであることが「大きなハンデ」だとは思っていないところも多いのではないかと思います。
要は、自分がはずせない条件を、会社がOKするに値する強みや魅力がその人にあるかどうか、という視点のほうが大事だと思います。
転職に対する考え方を見直そう
私自身、これまでに数えられないほど転職をしてきました。一度転職をすると、転職のハードルってすごく下がるんです。
私は転職は積極的にして良いことだと思ってるので、「今の自分に合ってない」「求める環境が整ってない」「自分のスキルをもっと活かしたい」などの理由で、転職を何度もしてきました。
日本では「終身雇用」「年功序列」など古い考えが浸透している会社も多く、転職回数が多いと「飽きっぽい」「1つのことをやり遂げられない」などあまり良い印象を抱かれないですが、アメリカでは転職をポジティブに捉えられることの方が多いそうです。
キャリアアップ・ステップアップのための転職であれば、企業側もプラスに受け取ることが多いようです。最近では、日本でもそういう企業は増えてきました。
私自身も、ポジティブな理由で転職を重ねた結果、多くの会社を見ることができ、多くの人と接し、多くの業務を経験できました。収入も転職のたびに上がったし、スキルも磨かれたと思います。
そして、その過程でだんだんと「本当に自分がやりたいこと」が明確になりました。
履歴書にたくさん過去の会社名が並ぶのに抵抗感がある人もいますが、転職理由に一貫性があったり、キャリアアップによる転職であることをしっかり伝えれば問題ありません。
もし、転職回数が多いだけで落とすような会社があれば、そこまでの会社だったんだと自分の中で切り捨てればOKです。
さいごに
転職は子育て中でなくても勇気がいる行動ですよね。でも、「今」を変えたいなら行動するしかない。私は転職を何度もしてキャリアアップをしてきましたが、転職することのメリットのほうが大きいと思います。
たとえ転職に失敗したな、と思っても、その失敗した経験は次につなげれらます。次につなげることで、それは失敗ではなくなります。
キャリアアップは諦めなくて良い。子供と一緒にいる時間を増やしたいなら、それができる環境に変える。人生は自分のものです。より良い生活を手にするために、勇気を出してみましょう。
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それでは、また〜!
子どもと一緒にいる時間も増やせず、収入が低くて自分が欲しいものも買えない。もっと元気に、楽しく日々を過ごせるようになりたい。