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【保存版】妊婦の花粉症はツライ!薬に頼らず症状をラクにする方法まとめ

妊娠中の花粉症、とてもつらいですよね。筆者はもともと重度の花粉症で、春はもちろん秋の花粉症も症状がでます。これまで花粉症の時期は、薬や点鼻薬、目薬などあらゆる医薬品を使ってしのいできましたが、妊娠中の身体に使うと危険なものも。。。赤ちゃんのことを考えたらなんとか薬に頼らず乗り切りたい!と思っていました。

この記事では、妊娠中の花粉症の症状をラクにする方法や、花粉症の改善に良いとされている食材など一挙にまとめました。妊娠中の花粉症を経験した者として効果があった方法やこれやっとけばよかった!という方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

妊娠中の花粉症

花粉症は春に発症するものと思われがちですが、実は種類が違うだけでほぼオールシーズンで花粉は飛散しています。

よく耳にするのは、スギ・ヒノキ・ブタクサですが、他も含めると1月・12月以外は常に花粉が飛んでいるという恐ろしい現実。

ここでは、妊娠中の花粉症はお腹の赤ちゃんに影響があるのか、薬の影響や点鼻薬・目薬の使用可否などについてご紹介します。

胎児への影響は?

妊娠中のママが花粉症だとしても、お腹の赤ちゃんに直接的な影響はないようです。

ただ、花粉症による頻繁なくしゃみなどで腹圧がかかってしまい、お腹の張りを感じることはあります。くしゃみをするときは腹圧がかからないよう、何かを掴んでおくと圧が分散されて衝撃を緩和することができますよ。

妊娠すると花粉症は悪化するのか?

妊娠すると花粉症がよりひどくなったという声は多いですよね。花粉症だけではなく、妊娠するとアレルギーが発症したり味覚が変わったりさまざまな変化がありますが、そのメカニズムは未だ解明されていません。

妊娠するとホルモンバランスが大きく変わり、自律神経の乱れ・免疫力の低下が引き起こされ花粉症状が悪化することは大いに考えられます。

また、妊娠中の身体は体内に水分を蓄えようとする働きから、鼻やのどの粘膜が敏感になり、花粉に反応しやすくなることが悪化の要因ともいわれます。

妊娠中に花粉症の薬は飲める?点鼻薬や目薬は?

花粉症の薬を飲むと、お腹の赤ちゃんへの影響が心配なところ。薬の影響がもっとも心配なのは、妊娠4週〜15週頃の妊娠初期です。

妊娠初期は、赤ちゃんの重要な器官形成の時期で、この時期に薬を服用すると赤ちゃんの脳や身体に影響を与える恐れがあるので控えた方が良いとされています。

どうしても薬が必要という方は、妊娠16週以降のママの身体が落ち着いているタイミングで産婦人科医に相談の上、薬を処方してもらいましょう。

点鼻薬や目薬はお腹の赤ちゃんへの影響はほぼないと考えられていますが、成分によっては注意しなければならないものも。市販品を買うときは産婦人科医に相談の上、使用しましょう。

一番良くないのは「自己判断」で薬を使うこと。避けるべき成分や使用時期について熟知している医師に相談するのは鉄則です。

薬に頼らず花粉症をラクにする方法

花粉症シーズンは、どれだけ対策をしても100%花粉をシャットアウトするのは難しいです。どうしても花粉症状は出てしまいます。そんな時、身体に害なく症状をラクにする方法をご紹介します。

鼻うがいをしよう

花粉症状でもっとも辛いのは鼻水・鼻づまり・かゆみではないでしょうか?筆者も花粉の時期は、ティッシュの消費量が尋常ではありません。

その辛い鼻水・鼻づまり・かゆみをスッキリさせるには「鼻うがい」がおすすめ。鼻の粘膜についている花粉をまるごと洗い流せば症状もぐっとおさまります。

抵抗がある人も多いですが、一度やるとやみつきになりますよ。

目を洗おう

鼻うがい同様、目も洗いましょう。コンタクトをしている人は寝る前・朝起きたあとなどに目を洗うととだいぶスッキリしますよ。

目に見えなくても意外と目に汚れは溜まっているもの。花粉がついたままでは、かゆくなるのは当然!かゆくて目をこすると目に小さなキズがつき、さらにそこに花粉が付着すると一層かゆくなる悪循環に。。。

蒸しタオルで温める

鼻は温めることによって粘膜の血流が改善され、鼻孔が広がるので鼻の通りが良くなります。一時的ではありますが、寝る前や起床後に鼻を温めることでだいぶ症状が緩和されますよ。鼻を温める方法として蒸しタオルがおすすめ。

<やり方>

  1. タオルを水にぬらして硬く絞ります。
  2. ラップに包み、電子レンジ600Wで30秒〜40秒ほど加熱します。
  3. 顔に乗せる前に熱さを手で確認してください。
  4. 蒸しタオルで鼻全体を覆います。
  5. 約2〜3分経ったらタオルを外しましょう。

自分に合うマスクを見つける

花粉の時期とはいえ、いつものように仕事や用事があって外に出なければいけません。外出時にいかに浴びる花粉の量を減らすか、が重要です。それにはマスクが必須!

マスクもいろんな形・素材・機能のものがあります。顔の形はみんな違いますし、好みも違います。それぞれに合ったマスクを見つけることで、浴びる花粉の量を減らし少しでもラクに過ごせるならばいろいろと試さないと損です!

肌を保湿する

花粉の時期、肌がかゆいってことはないですか?私は、鼻の周りから始まり、顔全体がかゆく、赤みも出ます・・・「季節の変わり目だから肌荒れしてるんだろう」と思っていたのですが、実は花粉によって皮膚が炎症を起こす「花粉症皮膚炎」だったのです。

ひどい人は、皮膚表面の角質がめくれてしまったり、顔が腫れてしまうことも。かゆいからといって肌をかいてしまうと、傷がついてよけいに肌荒れの原因になります。

一番の対策は保湿をすること。保湿をすることで肌表面のバリア機能が高まり、花粉が肌についても抵抗する力がつきます。もっとも良くないのは「乾燥」させること。美の観点からも良くないですが、肌の健康にも乾燥は大敵!花粉の時期はとくに入念に保湿をしてあげましょう。

漢方を飲む

いろいろな対策を試したけどやっぱり症状がツライ・・・という人は、漢方も検討しましょう。漢方は薬とは違い眠くなる成分などが含まれていないので、筆者も安定期に入ってからはお世話になっていました。

しかし、お医者様によってはNGの場合もありますし、妊娠の経過・状態などによって飲まない方が良いケースもあるので、自己判断では飲まずに必ずかかりつけ医に相談しましょう。

花粉症の症状を緩和するOK食材とNG食材

薬に頼らず日常生活や食事などの改善で花粉症をラクにするには、前提として症状が出る前から対策を始めることです。薬のように即効性があるわけではありません。なぜなら、自分の身体を花粉症に負けない強い身体にするためには、ある程度の期間が必要だからです。

花粉症シーズンの2〜3ヶ月前から準備をしておくとベストです。

症状をラクにするOK食材/成分とは?

花粉症は人間の免疫機能が花粉に対して過敏な反応をしている状態といえます。その過敏な反応が強ければ強いほど、症状がツラくなります。

では、その過敏な反応を少しでも和らげるにはどうすれば良いか?というと免疫力を強化することです。下記では免疫力を強化する味方をご紹介していきます。

乳酸菌を摂取する

ヨーグルト

人間の免疫力は腸内環境が大きく関わると言われ、体全体の免疫システムの約60%は腸に存在します。腸が元気な状態であれば免疫力も強化され、花粉に過敏に反応しない強い身体に近づくことができます。

その腸に良いものの代表としてヨーグルトがあります。ヨーグルトを食べると、善玉菌が活性化されて腸内の免疫機能も活性化します。一番のポイントは毎日食べ、継続することです。

ただ、ヨーグルトの乳酸菌は動物性。動物性の乳酸菌は胃酸でほとんどが死んでしまうそう。そのため、腸まで届く乳酸菌を選ぶのが重要です!

キムチ

キムチは植物性の乳酸菌のため、胃で死なずに腸まで届くのが特徴。ただし、すべてのキムチが良い乳酸菌を持っているとは言えません。

ポイントは、魚介の塩辛が使用されているか、です。この魚介の塩辛にはたくさんの乳酸菌が含まれていて、その乳酸菌がキムチの野菜に移り、発酵が進むことでヨーグルト相当の乳酸菌になるとのこと。

この魚介の塩辛で発酵されていないキムチは、代わりに化学調味料などが使われていることが多く、抗アレルギー作用は期待できません。キムチを買うときは、原材料の表示をチェックしてみてくださいね。妊娠中だと「たくさんキムチのような刺激物を食べるのは気が引ける」という人もいると思うので、自分が続けられそうなものを適量、できるだけ毎日継続して摂取できると良いですね。

納豆

納豆は健康食材の代表とも言えるものですが、花粉症の改善にも期待できます。妊娠中に毎日納豆を摂取していたママから産まれた赤ちゃんは、摂取していない場合に比べてアトピー性皮膚炎の発症が約3.5倍少ないという研究結果もあります。免疫力を高めることがアレルギーに対していかに強くなるかがわかりますよね。

おかめ納豆のタカノフーズが新たに発売した「S-903 納豆菌」の納豆は、免疫に対する機能性が非常に高いスーパー納豆菌が入っており、一般的な納豆菌に比べると、免疫機能が約1.5倍もあるとのこと。

毎日の食生活が身体を作ると思って乳酸菌をうまく取り入れていきましょう!

甜茶(てんちゃ)

甜茶は古くからある薬草茶の1つで、中国では健康のために親しみのあるお茶です。最近の研究で、甜茶は抗アレルギー効果があることが報告されています。

では、健康茶として親しまれ甜茶の有効成分にはどんなパワーがあるのでしょうか。

甜茶ポリフェノール
かゆみ・鼻水などアレルギーの原因物質「ヒスタミン」の過剰分泌を抑える働きがある成分。また、シクロオキシゲナーゼという炎症反応をもたらす酵素の働きも抑えるとも言われる。花粉症だけではなく、蕁麻疹やアトピーといったアレルギー症状の改善にも期待できる。
ストリクチニン

緑茶にも含まれるポリフェノールの一種。この成分によってインフルエンザウィルスの増殖を抑える効果が期待できるそう。

豊富なミネラル類

甜茶には、人間の身体に必要不可欠なカルシウム・カリウム・マグネシウムなど、豊富なミネラル成分が含まれ、健康な骨や歯をつくるには欠かせない。

甜茶は4種類のタイプに分けることができます。

  1. バラ科キイチゴ属
  2. ユキノシタ科
  3. アカネ科
  4. ブナ科

花粉症やアレルギー症状の改善には、バラ科の甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)がもっとも効果が期待できます。なぜなら、抗アレルギー成分となる「GOD」が含まれているためです。そのため、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー対策にはバラ科の甜茶がおすすめです。

プロポリス

プロポリスは天然の抗生物質という別名があるほどさまざまな病気に効果があるとされています。

プロポリスがなぜ花粉症に有効なのかというと、プロポリスの主成分であるフラボノイドが花粉によるアレルギー反応を抑制する働きがあるためです。フラボノイドには、抗菌・抗炎症作用が期待できるのです。

花粉症対策としてプロポリスを活かすのであれば、1日あたり300mg以上が望ましいそうです。
ただ、プロポリス自体も蜂が作った樹液や花粉から作られたものなので、プロポリスにもアレルギー反応がでる人もまれにいるそうです。試す場合は、ごく少量からテストした上でスタートすることをおすすめします。

べにふうき茶

べにふうき茶とは、お茶の品種の名前です。べにふうき茶にふくまれるメテル化カテキンが、花粉症などのアレルギー症状を改善すると言われています。具体的には、かゆみ・鼻水などアレルギーの原因物質とされるヒスタミンの分泌を抑制する働きがあるとのこと。

抗アレルギー作用以外にも、

  1. 血圧上昇抑制作用
  2. 血中コレステロール調節作用
  3. 抗酸化作用
  4. 老化抑制作用
  5. 抗癌
  6. 抗菌

などさまざまな効果が期待できます。

一点注意すべきなのは、べにふうき茶は緑茶の分類なのでカフェインを含んでいること。妊娠中でカフェインを絶対に摂取したくない!という方には甜茶がおすすめです。

ちなみに、妊娠中のカフェインは1日あたり100mg以下であれば影響はほとんどないといわれています。目安としては、ドリップコーヒー150mlでカフェインおおよそ100mgとなるので、妊婦さんはカフェイン含有量に気をつけて飲み物を選ぶようにしましょう。

油を変える

普段、何気なく使っている油。みなさんは何を使われてますか?サラダ油やコーン油、紅花油、ヒマワリ油などを使っている人は要注意です。

気をつけなければいけないのはリノール酸。これは、体内に入るといろいろなものに代謝される過程で血栓や炎症を引き起こす働きを強めます。リノール酸の過剰摂取によって、アレルギー・アトピー・うつ・アルツハイマー・がん・動脈硬化などを誘発する可能性を高めてしまうリスクがあるんです。

逆に、もっと積極的に摂取していきたいのがαリノレン酸。これは、青魚にたくさん含まれるDHA・EPAなどオメガ3必須脂肪酸の仲間で、高血圧・糖尿病などの生活習慣予防として注目されるほか、アレルギー疾患にも有効であると言われます。

このαリノレン酸を多く含む油が亜麻仁油えごま油です。一日あたり小さじ1杯をとるのが適量です。

しかし、効率よくαリノレン酸を摂取するためには注意すべき点があります。αリノレン酸は酸化しやすく熱に弱いため、加熱料理には向いていないのです。えごま油や亜麻仁油は料理の仕上げにかけたり、ヨーグルトや冷たい副菜にかけてそのまま食べるのが良いでしょう。また、酸化を防ぐために密閉した上で冷蔵保存をするのがベスト。

妊娠中の亜麻仁油・えごま油なの摂取は医師によって賛否がわかれている現状があります。というのは、酸化に弱い油なので酸化をした油を摂取することの危険性やその他の影響を危惧してのこと。
まずは、かかりつけ医に相談した上で、現在の自分の身体と赤ちゃんを第一優先にして考えていきましょう。

安心してαリノレン酸を摂取するには酸化の心配が少ないサプリメントもおすすめですよ。

症状悪化の可能性があるNG食材/成分とは?

リノール酸を多く含む油

こちらは前述した通りで、リノール酸を多く含むサラダ油やコーン油、紅花油、ヒマワリ油などの摂取は極力控えたほうが良いでしょう。

リノール酸は、スナック菓子や菓子パン、カップ麺などあらゆる加工品に含まれています。生クリームやマーガリンも要注意です。これらすべてを避けるのは難しいですが、意識をすることで減らすことはできます。

花粉シーズンだけでも意識して減らしてみると症状がラクになるかもしれません。

肉食の生活

昭和40年代以降の日本人の食生活は激変しました。欧米化が進み、これまで食卓に並ぶことがなかった肉類を簡単に手に入れられるようになり、高タンパク・高カロリーになりました。

肉が直接アレルギーの原因になるとはいえないですが、長期間の肉中心の食生活によって花粉症になりやすいと言われています。

タンパク質は免疫機能を高めるために必要な栄養素ではありますが、過剰摂取になると免疫機能が過剰に働いてしまいアレルギー症状が悪化することもあるとのこと。

花粉シーズンには、お魚を週に3回は食べるようにするなど食生活を少し変えてみてはいかがでしょうか。

アルコール

妊娠中であればほとんど飲む人はいないかなと思うのですが、アルコールは花粉症状を悪化させる要因の1つです。

アルコールを摂取するとお腹の赤ちゃんにもそのままアルコールが届き、まだアルコールを分解する機能をもたない赤ちゃんは奇形児や重要な器官に障害をもたらす危険性も。

アレルギーの観点からしても、良いことは1つもありません。ビールなどの多くのアルコールに含まれるヒスタミンは、花粉症の症状を誘発する働きを強めます。アルコールの保存料として使われる亜硫酸塩も同様に症状を悪化させることに繋がります。

妊娠中の身体であれば、アルコールは一切飲まない。妊娠中でなくても、アルコールはアレルギー症状を悪化させるものということは覚えておきましょう。

花粉の時期はリラックスしてストレスを溜めないで

妊娠中に花粉症になると、身体がしんどくて苦痛な上に余計にストレスがかかりますよね。できるだけ薬に頼らず、症状をラクにして花粉シーズンを乗り切れるような方法をご紹介しましたが、1つでも参考になるものがあれば嬉しいです。

辛くて辛くてどうにもならない!この食材取り入れようか迷う・・・という人は産婦人科に相談へ!どうか自己判断で決めずに、お医者様に相談することを忘れずにしましょう。