2017年10月に長男を出産するとき、里帰りをしました。第一子ということもあり経験者の母が近くにいること、地元に有名な産院があって私自身もそこで産まれたという経緯もあり、迷うことなく里帰り出産に決めました。
しかし、里帰り出産は予想を遥かに超えたストレスで満ちていました。。。今回は、自分の備忘録がてら里帰り出産を経験した私の感じたことを率直に、メリット・デメリットをまとめようと思います。
目次
里帰り出産のスケジュール
里帰り出産は、途中から里帰り先の産院に通院する手続きがあったり、帰省する日を家族とすり合わせたり、必要な準備があります。私の里帰り出産のスケジュールはざっと以下のような感じでした。
里帰りしてからちょうど1ヶ月ほどで出産をし、産後1ヶ月健診が終わった当日に自宅へ帰宅しました。退院してから1〜2週間ですでに自宅に帰りたい気持ちでいっぱいになった私の里帰り出産。なぜ、そんなに帰りたくなったのか振り返ってみます。
里帰り出産のデメリットと感じた7つのポイント
生活ペースの違い・生活音
私は20歳の頃から一人暮らしを始め、それ以降、実家で暮らすことはほぼありませんでした。家を出て10年も経つと、自分の生活ペースが出来上がっていて、実家といえども「一番安心できる場所ではない」のは当然です。
実家では、母が朝5時半、父・姉が6時頃に起きてそれぞれ仕事の準備を始めます。朝食を食べたりテレビを見たりして8時にはみんな外出します。私の場合、職場が近いこともあって7時半頃に起きて9時頃に家を出る生活でした。
新生児の慣れない育児。夜間授乳で2〜3時間おきに起きる赤ちゃんとの生活リズムもまったく掴めていない状態です。寝かしつけもどうすれば良いかわからない。産後の身体にムチをうち、試行錯誤してようやく赤ちゃんが寝てくれたと思ったら家族が早朝からガタガタと動き出す。。。実家のふすま1枚挟んだ部屋では、そういう生活音が嫌でも聞こえてしまって大きなストレスでした。
モノの多さに嫌気がさす
実家ってなんであんなにモノが多いのでしょうか?うちの実家だけかな、、、とにかくモノで溢れている。収納や整理整頓は私自身が気にするタイプなので、実家の乱雑なモノの溢れ方、モノの多さは見てるだけでもストレスです。
どうしてこれ捨てないんだろう?どうしてこれはここにあるんだろう?という気持ちが自然と出てきてしまうのです。。。でも自分の家じゃないから我慢するしかないです。
居場所がない
実家は、母・父・姉と小型犬が1匹います。3LDKですが、全員が個室を使っているので本来なら空き部屋がないのですが、母がリビングで寝てくれていたので母の部屋で赤ちゃんとの生活をしてました。
リビングにはペットがいます。甘やかしすぎてしつけがまったくされてません。ピンポンと誰かがインターホンを鳴らすだけでキャンキャン吠え、外に出れば見知らぬ人に向かって吠えます。家族でさえも、気に入らないことがあれば噛むし吠えるし家中を走り回ります。
そんなペットがいたら、新生児の赤ちゃんはリビングには連れていけません。必然的に、私は赤ちゃんと6畳の部屋で24時間ほとんど一緒の空間にいます。自分が1人になれる空間や時間はありませんでした。本当に息が詰まりました。。。
ちょっとした一言がストレス
家族の中では、唯一母が赤ちゃんを抱っこしたり寝かしつけをしてくれたりするのですが、なにかをするたびにちょっとした一言で私にストレスを与えます。
「こんな可愛い子、保育園預けるなんて可哀想に・・・」
私はわからないなりに考えた上で育児をしてたし、私にだって何が正解かなんてわからない。いろんな思いを巡らせ葛藤していることに対して、何も真剣に考えず気軽にポンっと発せられる一言がどれだけ人を傷つけるか、ストレスを与えるのか。。。実母であってももう少しデリカシーを持ってほしいと思う瞬間が数えきれないほどありました。
手持ち無沙汰な毎日
ありがたいことに、ご飯は作ってくれるし洗濯もしてくれる。そうなると、私がやるのは赤ちゃんのお世話だけ。それ以外には何もない。いや、何もできない・・・?
できるならば、やりたいことはたくさんある。一人でDVD見てダラダラしたいし、気分転換に外の空気吸いにお散歩したいし、買い物だってしたい。何もかも一度忘れて夜から朝まで爆睡したい。身体と心を元気にしたい。
でも、赤ちゃんが一緒だとそんなことをするゆとりなんて1ミリもなかった。今考えるとどうしてそんなに窮屈な生き方をしてたのかわからないけど、当時の私は本当に毎日いっぱいいっぱいな状態。きっと、他にやることがあって赤ちゃんのことを少しだけでも忘れ、自分の好きなことや趣味に没頭する時間がちょっとでもあれば、新生児期の育児は全く違ったものになったと思います。
意外と1人ぼっち(赤ちゃんと2人きり)
実家にいるとはいえ、母はほぼ毎日仕事で外出だし、姉も平日は仕事。父はほとんど家にいるけど、リビングのソファでテレビを見る以外には動かない人。
私は朝から夜になっても、夜から朝になっても基本赤ちゃんと2人きり。すごく孤独でした。新生児期の赤ちゃんって本当にふにゃふにゃで、なにかしたらすぐに壊れてしまいそうで、抱っこするだけでもオロオロしてました。赤ちゃんと2人でいて、ふぅ〜っと一息つける時間なんて本当になかった。24時間ずっと緊張しているような感じでした。
旦那さんに会えない
実家と自宅の距離はドアtoドアで片道約2時間。電車で来れるので旦那さんは土曜日だけ来てくれてましたが、これまで毎日一緒にいた旦那さんに会えないのは寂しかったです。
実家の家族とはあまり会話が成立しなくて話し相手がいないし、育児の孤独さ・大変さを唯一共有できるパパがそばにいないことは本当に辛かった。里帰りを後悔した一番の要因かもしれません。
また、産後1ヶ月の新生児期にたまにしか会えないと、親としての自覚に明らかに温度差が出てきます。私ができるようになったことは、旦那さんにはまだできなかったりします。週に一度来てくれるときくらい助けてほしいのに、安心して赤ちゃんを任せることはできませんでした。
里帰り出産のメリットと感じた4つのポイント
私自身が里帰り出産でストレスを感じてしまったので、デメリットがどうしても多く感じてしまいますが、あくまでも人によるので参考までに。。。
ただ、助けてもらった面やメリットも確かにあったので、個人的な見解ですが下記にまとめます。
出産のときに必ず誰かがいてくれる安心感
第一子の出産だったので、出産てどんなだろう?って不安で仕方なかったです。もし、いざ陣痛がきた!とか破水かも?!ってときに、旦那さんは仕事で不在で自分1人だったら、冷静に対処できるか?と考えたら、恐怖だなと思いました。
その点、里帰りしたら実家には母や父がいるのでいつでも車を出してもらえたり、タクシーを呼んでもらえたり人に頼ることができます。
私の産院は歩いて徒歩5分だったので、いざとなれば陣痛中でも歩いていける距離w その安心感は何にも代えがたかったです。
食事の用意、洗濯をしてくれる
産後、赤ちゃんのお世話に追われていたら、自分の健康を考えた食事を作る余裕はないと思います。食材の買い出しも大変だし、きっとあるものを適当に食べる毎日になることが想像でいます。洗濯物も産後回復していないママの身体には負担になるでしょう。
そういった家事や料理に関して考えなくて良いというのは、ママの負担減になるのは間違いありません。
必要なものの買い出しを頼める
第一子だと、赤ちゃんに何がどのくらい必要なのか?っていうのがわからないんですよね。おむつやミルクはどのくらいのスピードで消費するのか、お洋服は何枚くらいあれば洗濯が回るか、沐浴のあとに赤ちゃん用の綿棒があれば便利だった、とかやってみないとわからないことばかりで。
意外と準備万端に用意したつもりでも「あれ必要だね!」「これもう足りないね!」っていうのがでてきます。
自分自身も1ヶ月健診が終わるまでは、あまり外出はできないし買い物にいくほどの元気もなかったりするので、必要なものをすぐに買いに行ってくれる人がいるととてもありがたいです。
赤ちゃんがいることで家族が喜んでくれる(親孝行)
私の両親にとっては、私の赤ちゃんが初孫でした。両親が毎日「可愛いね」って笑顔になってくれることで、私も「無事に孫の顔を見せられてよかったなぁ」と純粋に思えます。
経済的な面でも精神的な面でも、まだまだ親孝行はできてないなと思ってたので、出産して孫に会わせてあげられたことが、これまでの何よりも親孝行になってるんじゃないかな、と思うと赤ちゃんと一緒に頑張ってよかったなと思います。
里帰り出産をうまく乗り切るには?
この記事では、里帰り出産の筆者の経験談を述べてきました。私はもともとの性格が神経質・完璧主義なところがありストレスを溜めやすいタイプなので、もっと自分のことや赤ちゃんのこと、環境などいろんなことを考えた上で里帰りをする・しないを決めたほうがよかったなと反省しました。
でも里帰りをした以上はできるだけ快適に過ごしたいですよね。ストレスは自分だけではなく、赤ちゃんにとっても良い影響は与えないと思います。私も、自分自身を疎かにせず、定期的にリフレッシュするべきだったと思います。
せっかくの里帰り、自分が休めなくては意味がありません。甘えるのが苦手だった私は後悔しました。もっと人に頼って、甘えて、助けてもらえばよかった、、、と。ストレスで心や身体が病んでしまう前に、自分をちゃんといたわりましょう。
睡眠不足を感じたら人に頼る
睡眠不足は、身体にも心にも悪影響をおよぼします。睡眠不足で良いことなんて一つもありません。
「まともに眠れたのっていつだっけ・・・」
「眠いし身体だるいけど、赤ちゃんが泣いてるからミルクあげなきゃ・・・」
本当に限界がきているとき、自分以外にミルクをあげれる人は本当にいないですか?
里帰りをしているのに、誰の手も借りずに、辛い思いをしてそんなに頑張らなければいけないですか?
そんなことはないと思うんです。私自身「自分がやらなきゃ」ってどこかで思ってました。だけど、それを積み重ねて身体と心のバランスを崩しました。
家族の中で誰よりも疲れてて誰よりも休息が必要なのはママです。毎日健康で仕事に行ってる人は確実にママより体力はあるはず。里帰りの期間中、甘えないと損です。自分のため、そして赤ちゃんのためにも自分を労ることを第一に考えましょう。
半日でも数時間でも自分の時間をもらう
出産してからすぐに始まった育児。わかってはいたけど、今までの自由な生活とのギャップにすぐ慣れることはできませんでした。赤ちゃんといると、常に頭の中は育児のことでいっぱい。いつも不安で自信がなくて、気付けば育児についてネットで調べてる。それを毎日繰り返していると、「自分」というものを忘れてしまいます。
自分の気持ち、これからの生活、夢や目標。
そういうものを一切忘れて、目の前の育児にいっぱいいっぱいになっていると、だんだんと自分の存在意義・価値がないように思えてきちゃうんですね。そうならないためにも、週に1度でいいから、自分と向き合う時間を持つ。今の自分の気持ちを書き出したり、旦那さんや親しい友人に吐き出したり、「自分中心」になれる時間を持ちましょう。
自分の考え方を信じる
はじめての育児には不安や疑問がつきものです。だからこそ、ネットで都度調べたりママ友のアドバイスを思い出したりすると思います。
でも最終的に、どうするかは自分で決めること。母や他人が言うことは頭の片隅に置いておきながらも、自分はどうしたいと思ってるか?を一番大事にするべきです。
赤ちゃんを母乳で育てるのか、ミルクで育てるのか、私もとても葛藤しました。でも、誰がどう言おうが、これから生活していくのは自分と赤ちゃんなんだから、自分が一番しっくりくる答えにするべき。人と違うことは何も悪くない。どこにも正解はないんだから、自分を信じるしかないんです。
家族への感謝の気持ちは忘れてはならない
いろいろと書き綴ってきましたが、里帰り出産は家族の協力・助けなしには成り立たないことです。
私は里帰り出産中に、ストレスがたまり産後うつになってしまったのですが、それとこれとは別。母や家族が里帰り中にしてくれたことや気遣ってくれたことにはとても感謝しています。一人では到底できなかったと思っています。
自宅に戻る時は、しっかりと感謝の気持ちを伝えて、今後も良好な関係を築いていけると良いですね。
産後うつになった話については、別の記事でまとめました。
「昔は紙おむつなんてなかったのに今は楽でいいわね〜」