マタニティ生活も佳境に入り、お腹もずっしりと重くなってくると「出産」のときを意識し始めます。
特に初産だと、出産がどんな形でいつ訪れるかわからず不安が募りますよね。そんな余裕がないときこそ、いざ出産だ!となって慌てないように事前準備はしっかりとしておきたいものです。
この記事では、出産のための準備リストやあったら便利なものをご紹介。
産院によっては「お産セット」を準備してくれるところもあるので、出産予定の病院では何が準備されているのか、事前に把握しておくとよりスムーズですね。
目次
出産の入院準備!いつまでにやるべき?
入院準備はだいたい妊娠7ヶ月〜8ヶ月の期間で済ませると良いでしょう。その時期はかろうじてまだ身体も動けますし、産休で時間にもゆとりがあります。臨月に入ると身体への負担や体調面から買い物も苦労することを考え、早めにしておくのが自分のためでもあります。
妊娠9カ月(32週〜35週)にもなると、お腹の赤ちゃんは2500g前後となり身体への負担は相当です。また、その時期に無理に動くと早産になる危険性も。
筆者は38週6日で出産をしましたが、助産師さんによると予定日より早く出産するのは全体の8〜9割にものぼるそうです。このことから、まだ身体も動けて自分の体調も安定している8カ月までには入院準備をすませるのがベストでしょう。
出産で入院!準備リスト
さて、ここからは出産で入院するにあたって、準備リストをあげていきたいと思います。それぞれの環境によって変動しますが、ここでは自分自身の経験+周りのママたちの意見を生かした現実的なリスト作成を心がけました。
以下からは、
- 入院手続き
- 陣痛・分娩中
- 入院生活
- 退院時
のシーン別に記載していきます。
入院手続きの準備リスト
入院手続きの準備リストは以下となります。
- 母子手帳
- 印鑑
- 健康保険証
- 診察券
- 入院手続きの書類(産院による)
入院手続きに関しては、上記さえあれば問題ないケースがほとんどです。陣痛や破水が起こったときに、すぐに病院へ向かえるようにわかりやすい場所に揃えて置いておきましょう。旦那様やお母様にも伝えておくと安心です。
陣痛・分娩中の準備リスト
出産のサインがあり、入院手続きが終了したら陣痛室へ行きます。場合によっては分娩室へすぐに入る可能性もありますが、ここでは陣痛に数時間以上かかり分娩室へ移動する一般的な出産シーンを想定しています。
- 飲みもの(500mlペットボトル)
- ペットボトル用ストロー
- ゴルフボール または テニスボール
- カメラ
- 時計またはスマホ
- リップクリーム
- 軽食
- 使い慣れてるクッションや抱き枕
- ホッカイロ(冬) または 冷えピタ(夏)
- うちわ
陣痛中は息が上がったり呼吸が乱れるのですごく喉が乾きます。飲みものは必ず準備しておくべきです。産院が準備してくれることもありますが、ドタバタするのであらかじめ入院バッグにペットボトルのお水1本くらいは準備しといて損はしません。
ペットボトル用ストロー
陣痛に耐えながら喉の渇きを潤すのにいちいち体を起こしていられません。寝ながらの状態で飲めるようにペットボトル用のストローも準備しておきましょう。
ゴルフボール または テニスボール
陣痛中の「いきみ逃し」に必要。陣痛の痛みがだんだん強くなると便意を催すような感覚に襲われます。その際、ゴルフボールまたはテニスボールをお尻に当てるとこの感覚が少し楽になるアイテム。
カメラ
分娩室に入り赤ちゃんを取り上げた瞬間に必要なもの。その瞬間をカメラに収めたいのであれば必須です。ただ、携帯のカメラは持込NGな産院もあるのでデジカメもあると無難。事前に確認しておきましょう。
時計またはスマホ
陣痛間隔のメモに必要。陣痛間隔が短くなるごとに痛みが増し、出産が近づいているサインになります。ただ、陣痛が引いて一度帰宅せざるを得ないケースもあるため、少なくとも5〜6分間隔になるまではメモできるよう、時計やスマホアプリなどがあると便利。
リップクリーム
これは筆者的にマストアイテムでしたが、普段からあまりリップクリームを塗らない方には不要かも?しれません。ただ、出産は普段よりも呼吸数が多くなり唇の乾燥も著しいです。
軽食
陣痛の間隔がなかなか縮まらない場合、数時間以上ベッドの上で待つことに。耐えられる程度の痛みの段階で何か口にすると良いでしょう。ただ、お食事禁止の産院もありますので指示に従いましょう。
使い慣れてるクッションや抱き枕、タオル等
陣痛中、何時間もベッドの上にいるだけで大変です。生まれる直前なわけなので、お腹も最高潮に大きく重くしんどい上に、お腹や腰が激痛なのです。そういう状況で、自分がいかに楽な姿勢を見つけるかで同じ数時間でも全然快適さが違います。筆者はタオルを多めに持参し、腰にあてて楽な高さに調整するなどをしていました。
ホッカイロ(冬) または 冷えピタ(夏)
真冬・真夏などは室温が快適に保たれているかわかりません。寒くて身震いしたり、暑くてぐったりしてしまうと余計な体力を消耗するので、体温調節ができるグッズは自分のために用意しましょう。
うちわ
痛みに耐えていると体に力が入り知らぬ間に汗をかいています。暑すぎて火照ってしまう前に、うちわでクールダウンしてもらえると良いでしょう。
入院生活の準備リスト
5日間前後の入院とはいえ、その期間はできるだけ体をいたわり、ゆったりとした気持ちで過ごしたいものです。慣れない病室で寝付けなかったり、お腹やキズ口が痛みます。入院中は授乳・検診・講習などスケジュールが詰まっていて意外と忙しいので、空いた時間にリラックスできるグッズもあると快適に過ごせるかもしれません。
- マタニティパジャマ x3枚〜
- ソックス x2〜3枚
- カーディガン x1枚〜
- 産褥(さんじょく)ショーツ x3枚〜
- スリッパ x1足
- 使い捨てカイロ
- 洗面用具(歯磨きセット・洗顔フォーム・フェイスタオル)
- お風呂セット(シャンプー・リンス・ボディーソープ・綿棒)
- 基礎化粧品
- ドライヤー
- メガネ・コンタクトレンズ
- メイク用品
- つめ切り
- ヘアブラシ・ヘアバンド・ヘアゴム
- スマートフォン・充電器
- デジタルカメラ・充電器
- 小銭
- ティッシュ(1箱)
- スプーンやフォーク
- 耳栓
- ビニール袋
マタニティパジャマに共通して大事なのは授乳のしやすさ・検診などの受けやすさ・楽さの3点です。病院内は赤ちゃんが過ごしやすい温度に設定されていたり、慣れない授乳をしたりで意外と汗をたくさんかくので、1〜2日で着替えられるように複数枚あると良いです。
ソックス x2〜3枚
冷え防止のため靴下は多めに持ちましょう。産後もまだ足がむくみがちなので、着圧ソックスを履いているママさんを多く見かけました。
カーディガン x1枚
夏は冷房の効きすぎ、冬は朝晩の冷え込みなどで一日中快適な温度で過ごせるとは限りません。出産後の時期は疲れやすく、体調も崩しやすいので体温調節のためにもカーディガン1枚はあると安心です。
産褥(さんじょく)ショーツ x2〜3枚
産褥ショーツは、股の部分が開閉できるショーツです。産褥とは、妊娠・出産によって変わった母体が妊娠前の状態に戻るまでの約6〜8週間の期間を言います。子宮が元に戻る過程で悪露(おろ)という分泌物や血液が子宮から排出されるため、頻繁にナプキンを取り替えます。入院中、子宮のチェックなどで検診が度々あるので、産褥ショーツがないと不便します。こちらも毎日取り替えられる様に複数用意しておきましょう。
スリッパ x1足
病院内の移動にスリッパは必須です。多くの病院で用意されている可能性があるので確認しておきましょう。
洗面用具(歯磨きセット・洗顔フォーム・フェイスタオル)
トラベルセットのようなコンパクトにおさまるものを1つ持っておくと便利です。
お風呂セット(シャンプー・リンス・ボディーソープ・綿棒)
出産後、問題なければ翌日からシャワーOKの病産院が多いです。上記と同様、こちらもトラベルセットなどが売っているので、1つ用意しておくと良いでしょう。あれば旅行した際にも使えるので買っておくと◎。
基礎化粧品
病院内は暖房や冷房などでかなり乾燥しています。普段より多めに保湿することをおすすめします。疲れていたり、傷口が痛かったりでスキンケアが面倒になるだろうと考え、筆者はオールインワンジェルに切り替えてスキンケアしていました。退院後もあまり自分に時間をかけられなくなるのでオールインワンはかなり重宝してます。
ドライヤー
ドライヤーは病産院に置いてあることもありますので、事前に確認できると良いでしょう。
メガネ・コンタクトレンズ
裸眼の視力が悪い人にとっては必需品。赤ちゃんとの生活は昼夜問わず授乳やオムツ替えが発生します。その度にコンタクトをするのは無理なので、思い切ってメガネを作っておくと、夜中コンタクトを外した状態で授乳・オムツ替えしなければいけないシーンで、かなり便利です。
メイク用品
出産のお祝いで親族や友人がお見舞いに来てくれたときや、記念写真を撮るときはできれば綺麗にしておきたいところ。フルメイクじゃなくても必要最低限のアイテムがあればいざという時に使えます。
つめ切り
赤ちゃんをお世話するのに、大人の爪はとても危険。うっかり切り忘れてしまった・そこまで頭が回らなかったということもよくあるので、つめ切りを持っておくと安心です。
ヘアブラシ・ヘアバンド・ヘアゴム
抱っこやオムツ替え、授乳のたびに赤ちゃんを見下ろすことになるので髪が長いと邪魔になります。髪を結べるようにヘアゴムやクリップは必須です。洗顔時やメイクをする時などにもあると便利でしょう。
スマートフォン・充電器 / デジカメ・充電器
赤ちゃんが生まれると写真や動画を撮る回数がこれまでの比じゃないくらい増えます。電池消耗も激しいので、充電器も準備しておきましょう。
小銭
売店や自販機などでちょっとしたものを買いたい時に小銭じゃないと買えないことも。入院中にお札を使うことはほぼないので、(退院時以外)小銭が1000〜2000円分程度あると安心です。
ティッシュ
入院していなくても日々使うティッシュはないと困るものです。ほとんどの病産院で用意されてるとは思いますが、念のためポケットティッシュなど持っていると安心です。
スプーンやフォーク
お見舞いでデザートやお土産などをいただいたら、一緒に食べられるようにスプーンやフォークがいくつかあると便利です。
耳栓
病室が相部屋の場合もあるでしょう。貴重な睡眠時間に、周りの雑音や他の患者さんのいびきなどで眠れないと出産の疲れもとれません。しっかりと眠れるように耳栓があると良いでしょう。
ビニール袋
多くのものを持ち込む1週間前後の入院生活、多くのゴミが出たり、衛生的に分けて入れておきたいものなども出てくるはず。そういう時にビニール袋があると便利です。
退院時の準備リスト
入院生活が終わりいよいよ赤ちゃんと自宅へ。赤ちゃんにとっては初めての外出!生まれたての赤ちゃんはまだ自分自身で体温調節ができないので、時期に適した体温調節をしてあげましょう。
- ベビーウェア x1セット
- おくるみ x1枚
- 紙おむつ x2~3枚・おしりふき
- チャイルドシート
- ママの退院用の洋服
- 入院費用
退院時は、赤ちゃんの服は自分で購入したものに着替えさせます。退院時に着る新生児用の肌着とウェアの1セットをあらかじめ用意しておきましょう。
ベビー服 ツーウェイオール帽子セット(50cm, ホワイト)
おくるみ x1枚
おくるみは赤ちゃんを包むための大きめの布です。包むことで赤ちゃんに安心感を与えたり、保温の役目を果たします。最低でも1枚は用意しておきましょう。自宅に帰ってからもおくるみがあると安心感で眠りにつきやすく寝かしつけが楽になりますよ。
紙おむつ x2~3枚・おしりふき
自宅までの道のりが近い方は最悪なくても大丈夫そうですが(自宅にあれば)、時間がかかる場合は用意しておくと良いです。
チャイルドシート
退院時、病院から自宅へ車で移動する場合にチャイルドシートは必須。法律では6歳未満の子供はチャイルドシートの利用が義務付けられているので、新生児でもチャイルドシートを利用しなければなりません。たくさんの種類があるので慌てないように事前に用意しておきましょう。慎重に検討したいという方は、レンタルもありますよ。
退院用のママの洋服
退院時もママの体は産後の疲れや傷の痛みが続いている産褥(さんじょく)期。あまり無理のないよう徐々に洋服も元に戻していきたいところ。産後5日前後だとお腹はまだペタンコになってないので、ゆったりとした服装にしましょう。
入院費用
入院費用はだいたいの病産院で退院時に支払うでしょう。用意する金額はそれぞれのケースで異なりますが、余裕をもたせた金額を現金で用意しておくと安心です。筆者は、出産一時金の42万円を合計金額から差し引いた分を受付で清算する形式でした。
準備万端で出産に臨もう
この記事では、出産・入院で必要なアイテムのリストアップ、その解説をしてきました。妊娠7〜8か月のうちに、準備万端にしておくと残りのマタニティライフをゆったりとした気持ちで過ごせますよ。