妊娠7ヶ月の頃、夫婦で宮古島へ新婚旅行をかねて行きました。赤ちゃんが産まれたらしばらく夫婦だけでは旅行も行けなくなるだろうと思い計画しましたが、結果行って本当に良かった!
でも、行く前は不安や心配があったのは事実。そこで産婦人科の先生にどんなことに気をつけたら良いのか相談してみました。この記事では、実際に妊娠7ヶ月で旅行に行った私の体験記と気をつけたことや注意点を知っている限りすべてまとめました。
目次
妊娠中の旅行に最適な時期とは?
一般的に、安定期と言われる妊娠5〜7ヶ月が旅行をするには安心です。
妊娠初期(〜4ヶ月)は、流産のリスクが心配な時期。日本産科婦人科学会によると、流産の8割は妊娠12週までに起こる早期流産であるとのこと。また、個人差がありますが、妊娠初期はつわりがもっとも辛い時期でもあります。安定期に入るまでは胎盤も未完成でホルモンバランスも整っていないため、心身ともに不安定なのです。
また、妊娠後期(8ヶ月〜臨月)になると早産の危険性が高まりますし、お腹もずっしりと重く大きくなってるので動きづらい状態です。腰や脚の付け根など身体のあらゆる部分に痛みや不調がでたり、頻繁にお腹が張るようになるので病院にすぐ行ける環境にいるのが安心です。
以上のことから、旅行は安定期である妊娠5〜7ヶ月の間がベストといえます。ただし、安定期とはいえ赤ちゃんや母体の状態は人それぞれ。旅行に行けるかどうかは自分だけではなく、周囲の人や産婦人科の先生に必ず相談しましょう。
私が妊娠7ヶ月で旅行に行ったワケ
私は妊娠6ヶ月後半〜7ヶ月に跨ぐ時期に、夫婦で宮古島へ旅行に行きました。入籍したときにはすでに妊娠をしていたので、このまま出産を迎えたら夫婦2人で新婚旅行に行くタイミングなんて(しばらく)無いだろうな、、、というのが一番おおきな理由でした。
そしてもう1つの理由は、妊娠中の大きなお腹をキレイな景色と一緒に写真に残したかった。私と夫はもともと海が大好きで、休日は太陽の光を浴びたり自然の風を感じる過ごし方が最高の癒やしです。観光よりは、ホテルやその周辺、プライベートビーチやプールでひたすらゆったりのんびり過ごすことを重視したので沖縄本島ではなく宮古島にしました。
気をつけたこと・注意点
私はつわりもあまりひどい方ではなく、安定期に入ってからも体調や赤ちゃんの発育は順調でした。産婦人科の先生からもこの調子なら旅行に行って何ら問題はないと言っていただけました。ただ、宮古島へ行くには移動手段としては飛行機一択です。妊婦で飛行機にのるのはやはりちょっと不安でした。
そこで、産婦人科の先生に相談し気をつけたほうが良いこととして以下の助言をいただきました。
- 体調第一。少しでも不調を感じたらキャンセルしましょう。
- 長時間同じ姿勢でいるのは母体に良くないので、1〜2時間毎に動いて。
- 気温に適した服装を。あくまでも身体を冷やさないように。
- 食事はなるべく火を通したものにし、水道水は飲まないように。
この4点は確かに気をつけないと!と思って意識して行動しました。
持参したもの
妊婦の旅行には、必ず持参すべきものやあったほうが良いものがあります。
必ず持参すべきもの
- 母子手帳(緊急連絡先をかならず記載しておく)
- 健康保険証
- 大きめのナプキン
- ブランケットや羽織もの
- 普段使ってる腹巻きやガードル
- 着圧ソックス
- マスク
- 消毒ハンドジェル
- ウェットティッシュ
- 常備薬・葉酸などのサプリメント
あったほうが良いもの
- 持ち歩けるサイズの枕等
- マタニティパジャマ
- 使い慣れてる化粧品
- 使い慣れてるシャンプー・コンディショナー
- 軽食やスナック
- 虫よけ用品
- エチケット袋
移動中にできるだけ快適な環境を作るために、腰や首にあてられるような枕があると便利です。あと、妊娠中は匂いに敏感になってることもあるので、普段から使っている化粧品やシャンプーは持っていけると安心です。また、寝るときはお腹を冷やさないようにマタニティパジャマや腹巻きをしたほうが良いでしょう。旅行先で体調を崩さないように、体調管理は徹底しましょう。
海外旅行に行くなら以下も必要かも?!
- 主治医による日本語の紹介状・英文の診断書
- 加入した海外旅行保険の証書
- 医師による診断書・同意書
妊娠中の旅行の注意点
旅行先
温泉地や地方の奥地などは病院・産院が少ない場所がほとんど。いざという時に病院に行ける場所が安心です。観光名所や都市部であれば人通りも多く交通機関も整備されているので身動きが取りやすいです。病院の数が少なくても、自分の宿泊先からどのくらいの距離にあるか、ということは把握しておくと良いでしょう。
OKなこと
移動距離にして自宅から2〜3時間で行ける場所であれば身体への負担は最小限で済みます。体調に自信がない方は車や電車で行ける場所にすると良いでしょう。また、観光地を歩いたりいろんな場所へ行き来する旅行よりも、ゆったりホテルステイしたり自然の中で癒やされたりと身も心もリラックスできるプランがおすすめ。
NGなこと
妊娠中の海外旅行はあまりおすすめできません。というのも、海外旅行の際にたいがいの方が利用されたことがある「海外旅行傷害保険」。この保険は旅行中の治療費が補償されることはあっても、ほとんどは妊娠・出産に関する治療は対象外とされています。海外の病院にかかった場合、治療内容によっては数万円では済まないほど高額な費用がかかることも。
どうしても妊娠中に海外旅行へ行くという場合は、妊婦でも契約でき補償がしっかりとされている海外旅行保険を探して加入してから行きましょう。
宿選び
ホテルや宿を予約する時に、必ず妊娠中であることは伝えましょう。すべての宿泊先が快く受け入れてくれるとは限りません。ホテル側も事前に妊婦であることがわかっていれば、配慮もしやすいでしょう。
OKなこと
宿泊先を選ぶ際には「マタニティプラン」があるようなホテルや宿なら安心です。そういったところでは身体が楽になるような抱き枕や、マタニティ用パジャマなどを用意してくれたりと細かな心遣いをしてくれるはず。
NGなこと
妊娠していることを伝えておらずチェックインのときに妊娠してるとわかった場合、ホテル側から宿泊を断られる最悪のケースも少なからずあるのでご注意を。
移動手段
新幹線や飛行機など長時間の移動となる場合、たとえ当日でも体調が少し悪いなと思ったらキャンセルの選択肢は持っておきましょう。
また、妊娠中は体内の血液量が増えて血栓ができやすい状態。妊婦は普通の人よりも数倍以上もエコノミー症候群にかかりやすいと言われています。長時間おなじ姿勢でいるのではなく、1時間おきに歩いたり身体を動かしたり簡単なストレッチをするなどを心がけてください。
OKなこと
妊娠中に長距離移動をする場合は、普段よりもこまめに休憩をとるよう意識しましょう。車移動の時は時間がかかってもパーキングエリアにはなるべく寄って、歩いたり立ったりトイレも我慢せずに行きましょう。また、水分補給もまめにしてくださいね。
NGなこと
飛行機を使う場合、航空会社には妊娠中であることを必ず伝えて。航空会社によっては医師の委任状が必要なケースもあります。事前に確認して準備をしておくと安心。
こんなことにも注意!
おなかが張ったら迷わず休憩
妊娠7〜8ヶ月にもなるとおなかが張る頻度も増えてきます。旅行の目的地に付けばひとまず安心ですが、移動は自分が思う以上に身体に負担がかかってます。疲労やストレスでおなかが頻繁に張るようなら1日のスケジュールを変更してでもゆっくり休憩をとりましょう。
食あたりや食中毒には細心の注意を
妊娠中は普段よりも抵抗力が落ちているため、食あたりや食中毒になりやすいと言われてます。海外旅行は特にそのリスクは高いので、細心の注意を払ってください。生魚や生卵、生野菜などは極力食べないのが正解。場所によっては水そのものが危険な場合もあります。
身体を締め付ける服装は避けて
旅行だとはりきっておしゃれしたい気持ちになりますが、身体を締め付けるようなタイトな服はむくみやすく、車や電車でも酔いやすくなります。旅行中だからこそゆったりした服装を心がけるようにしましょう。また、体温調節ができるよう羽織ものも忘れずに。
赤ちゃんと母体が第一!慎重に判断しよう
妊娠中の旅行「マタ旅」は、友人や夫婦だけで旅行できる貴重な機会。体調も安定していてお医者様からもOKをもらえてるなら思い出つくりにおすすめです。ただ、あくまでも赤ちゃんやママの身体が第一であることを忘れずに。
注意点をしっかり理解した上で、マタ旅を楽しんでくださいね。